みなさんは「ダーマコスメ」という言葉をご存じですか?
「聞いたことはあるけど、実は詳しく知らない…」という方も多いのではないでしょうか?そこで今回は、トレンドとなっている「ダーマコスメ」について解説し、ダーマコスメを開発している化粧品ブランドもご紹介します!
目次
ダーマコスメとは?
ダーマコスメとは、皮膚科学を意味するDermatology(ダーマトロジー)と化粧品を意味するcosmetic(コスメティック)の2つのフレーズが合わさってできたもので、ある特定の肌悩みを解決するために、皮膚科学に基づいて開発された化粧品のことを指します。
ダーマコスメは製薬会社や皮膚科医などの専門家によって監修されており、肌荒れ、ニキビ、シミ、しわ、毛穴や乾燥肌など、それぞれの肌悩みに対して適切な有効成分が入っているため、肌トラブルを解決することが期待されています。
ドクターズコスメとの違い
よく混同されがちなのが、「ドクターズコスメ」ですが、ダーマコスメとドクターズコスメには明確な違いがあります。ドクターズコスメは、皮膚科医などの専門家が開発に携わったり監修した化粧品のことを指し、その効能については一切問われません。
一方ダーマコスメは、皮膚科医などの専門家が監修したうえで、皮膚科学を基づき特定の肌悩みを解決するための成分が配合された化粧品です。そのため、ドクターズコスメよりも肌悩みに対する有用性が高いと言えます。
ダーマコスメの市場拡大
肌への安心感を求めて、美容大国である韓国ではダーマコスメへのニーズが高まっています。空前の韓国ブームである日本でも同様にダーマコスメへの関心が高まりつつあり、様々なダーマコスメブランドが日本に上陸してきています。
世界的に見ても、皮膚疾患有病率の上昇や人々の美意識の向上がダーマコスメの市場の拡大を後押ししています。
世界のダーマ化粧品市場規模は、2022 年に 357 億 7000 万ドルと評価され、2023 年の 399 億 5000 万ドルから 2030 年までに 775 億 1000 万ドルに成長すると予測されており、今後も市場の拡大が見込まれています。¹
(¹Fortune Business Insight)
ダーモ化粧品市場規模、動向 |グローバルレポート、2023~2030年世界のダーマ化粧品市場規模は、2022 年に 357 億 7000 万ドルと評価され、2023 年の 399 億 5000www.fortunebusinessinsights.com
ダーマコスメブランド紹介
日本に上陸しており、国内で注目が高まっているダーマコスメブランドを5つ紹介します。
LA ROCHE-POSAY(ラ ロッシュ ポゼ)
ラ ロッシュ ポゼはフランスで1975年に敏感肌のためのスキンケアブランドとして誕生しました。中世に発見され、17世紀には既に研究分析がされていたと言われているフランスの湧き水「ラ ロッシュ ポゼ ターマルウォーター」を使用し、皮膚の専門家とともに効果と安全性がある化粧品を開発しています。現在では世界60カ国以上で展開されており、日本には2003年に上陸していて、店頭でも目にする機会が多いと思います。
ラ ロッシュ ポゼで断トツ人気の製品は「UVイデア XL プロテクショントーンアップ」(公式:3,960円/30ml)というUV化粧下地です。SPF50+・PA++++という高い防御力でありながら石鹸で落とすことができるため肌に優しく、光を乱反射し肌を綺麗に魅せるトーンアップテクノロジーが採用されています。
AESTURA(エストラ)
エストラは、韓国最大手の化粧品会社アモーレパシフィックと製薬会社が双方の知見を融合させて誕生したブランドで、乾燥肌、混合肌、脂性肌など様々な肌質に合う製品が揃うため、韓国の多くの病院でも販売されています。韓国ではダーマコスメの代表格ともいえるブランドで、韓国皮膚科医の使用率がNo.1という実績もあります。日本には2023年9月に上陸しました。
代表的な製品は「エイシカ365 マイクロセラム」(公式:3,960円/40ml)という美容液です。CICAだけでなくナイアシンアミド(整肌成分)も配合されており、肌荒れと乾燥によるくすみにアプローチします。
medicube(メディキューブ)
メディキューブは2016年に韓国で誕生し、特に毛穴ケアに特化しているダーマコスメブランドで、臨床試験をクリアした安全な化粧品を開発しています。家庭用美顔器や、ゼロ毛穴パッド2.0、スーパーシカクイックマスクパックなどのスキンケア製品を発売しており、2023年5月には日本でTVCMも放映されました。
そんなmedicubeの話題の新製品が、塗るエクソソーム針とも言われている「ゼロ1DAYエクソソームショット」(5,550円/30ml)です。細胞を活性化させ再生させる働きがあるエクソソームと天然由来の美容針を配合し、成分を毛穴の奥深くまで浸透させます。
Genabelle(ジェナベール)
ジェナベールは2017年にカンナムオンニの共同創業者であり、韓国皮膚科の代表院長であるパク・ギボム院長が自ら開発し立ち上げたブランドで、ダメージ肌ケアや乾燥肌ケアなど様々な肌悩みにアプローチできる製品が発売されています。2023年にはQoo10公式オンラインストアをオープンし、日本事業を本格化しました。
人気の製品は「グルタチオンブライトニングマスクパック」(Qoo10販売価格3,825円/10枚)で、白玉肌パックとSNSで話題を集めています。
PHYSIOGEL(フィオジェル)
フィジオジェルは、170年以上にわたる皮膚科学研究から生まれたドイツ初のスキンケアブランドで、乾燥肌、敏感肌の方向けの製品を開発しています。肌にうるおいを与えながらバリアする独自技術、バイオミミック・テクノロジーを用いて、単に保湿するだけでなく肌を外部刺激から守り、みずみずしく健やかな肌に導きます。現在では世界約80か国で展開しています。
公式ストアでの人気No.1は「DMT フェイシャルクリーム」(公式:3,400円/150ml)です。無香料、無着色、防腐剤フリーで天然由来の乳化剤を使用し、保湿成分を角質層に届けます。